手術を成功させるには、以下のことが重要です.
1.診断
まずは本当に眼瞼下垂なのか、眼瞼下垂ならばどのようなタイプの眼瞼下垂なのか、きちんと診断して望むことです.前述の分類以外にも、見落としてはならない事項がいろいろとあります.専門医の診察を受けて下さい.
2.眼瞼挙筋機能の評価
眼瞼挙筋の機能(まぶたを引き上げる力)の的確な評価なくしては、良い結果は得られません.眼瞼挙筋機能の誤った評価は、過矯正・低矯正・左右差の原因に成り得ます。従来の挙筋機能検査の方法は万能ではなく、改良する必要があると考えられます.
3.手術法の選択
総合的に判断して最も適切な術式を選択します.成人の場合は一般に局所麻酔で行います.小児は全身麻酔です.特に美容的な手術を望む患者さんには、二重まぶたやしわ取りの手術と同様に脂肪や眼輪筋といった組織量の調節をする必要があります.
4.手術
眼瞼下垂の手術は、経験を積んでも難しいものです.正しい解剖の知識を持ち、丁寧な手術操作が重要です.手術中に出血させると腫れがひどくなるばかりでなく、術後に二重の幅などが変わってくることがあり、結果もよくありません.途中何度か体を起こしてまぶたの挙上や二重の幅を確認します.
5.術後の処置
術後数日間はかなり腫れる方がいらっしゃいます.抜糸は術後5−7日後です.自宅で自己消毒可能です..
6.合併症
多いものは、術後の腫れ・血腫、挙上の左右差、二重の左右差、眉毛の下垂、過矯正、低矯正、まぶたがはれぼったくなった、顔貌の変化、視力の若干の変化などです.通常はまず起こりませんが、球後出血(眼窩脂肪内の出血によっておこる)により、視神経・動眼神経傷害に至ることがあるようです.手術当日に、眼球が腫れて突出してきた・白目の部分の出血・眼の奥の痛みには注意が必要です.
7.フォローアップ
眼瞼下垂の術後は、まぶたの挙上の具合、二重の幅など変化していき、完全に落ち着くのには数ヶ月〜1年かかります.
8.修正手術
まぶたの挙上不足、二重の幅の左右差などが気になる場合、修正手術を行います.手術された患者さんの大体一割ぐらいの患者さんが修正手術を受けます..、あせらず数ヶ月は待つ方が良い修正結果が得られますし、多くは待つとあまり気にならなくなります.技術的に困難なこともあります.患者さんが感じることはかなりの場合で的を得ていますし、よく医師と相談して修正手術を受けることです.
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